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アレルギー性鼻炎・花粉症について

花粉の飛散が始まると、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどに悩まされる方が多く見られます。症状を放置すると日常生活の質が下がり、睡眠不足や集中力の低下につながることもあります。本記事では、アレルギー性鼻炎と花粉症の基礎知識から原因花粉、検査、治療、日常生活での対策までをわかりやすく解説します。

鼻水をかむ女性

アレルギー性鼻炎・花粉症とは?

悩む女性

アレルギー性鼻炎とは

アレルギー性鼻炎とは、鼻の粘膜がアレルゲン(アレルギーを引き起こす原因物質)に反応して炎症を起こす疾患の総称です。くしゃみや鼻水、鼻づまりが主な症状で、目や喉のかゆみ、頭痛などを伴うこともあります。アレルギー性鼻炎には、特定の季節に花粉で症状が出る「季節性アレルギー性鼻炎」と、ダニ・ハウスダスト・カビなど年中発生しうるアレルゲンが原因となる「通年性アレルギー性鼻炎」があります。いずれの場合も、アレルゲンを回避する工夫や適切な治療を行うことで、症状を大きく軽減できます。

花粉症とは

花粉症は、アレルギー性鼻炎のうち花粉を原因とする症状を指します。スギやヒノキなどの植物が開花するときに放出される花粉が鼻や目の粘膜に付着し、くしゃみ・鼻水・目のかゆみ・のどの違和感などが起こります。スギ花粉症は患者数が特に多く、近年は秋のイネ科やブタクサなどによる花粉症も増加傾向にあります。

花粉の種類と飛散時期

花粉

花粉症の原因となる植物は多数ありますが、日本で特に大きな影響を及ぼす代表的な花粉とその飛散時期は以下の通りです。

1. スギ・ヒノキ(春)

スギ花粉は2~3月頃に飛散がピークを迎え、その後ヒノキ花粉が4~5月頃まで続きます。人口の多い地域で多く植林されているため、花粉症の患者数がとても多いのが特徴です。

2. イネ科(初夏~秋)

田畑や河川敷に生息するイネ科植物の花粉は、5~9月頃に飛散します。飛散範囲はあまり広くありませんが、日常生活の中で近距離で花粉を吸い込む機会が多いため、症状が強く出るケースもあります。

3. ブタクサ・ヨモギ(秋)

公園や道路脇など、身近な場所で見られる雑草が原因となることも多く、8〜10月頃に飛散がピークになります。
飛散時期は地域や気候条件によっても異なります。テレビやインターネットの花粉情報をチェックしておくと、症状がひどくなる前に対策を行いやすくなります。

アレルギー検査について

問診する医師

花粉症の疑いがある場合、アレルギー検査を受けることで具体的にどの花粉に反応しているのかを調べることができます。代表的な検査方法には以下のようなものがあります。

● 血液検査

採血を行い、アレルギーを引き起こすIgE抗体の有無や量を測定します。スギ、ヒノキ、ブタクサなど、複数のアレルゲンに対して同時に検査が可能です。

● 皮膚テスト(プリックテスト・スクラッチテスト)

皮膚にアレルゲンを少量付着させ、皮膚反応を観察する方法です。即時性のアレルギーを確認しやすいメリットがありますが、検査後は皮膚に発赤やかゆみが出ることもあります。
症状が長引く、原因が特定できない場合は、一度医療機関で検査を受けてみるとよいでしょう。

花粉症の治療方法

薬

薬を使った治療

内服薬(飲み薬)

抗ヒスタミン薬が主に処方されます。くしゃみ、鼻水、目のかゆみなどの症状を抑える効果がありますが、人によっては眠気や口の渇きなどの副作用が出ることもあるため、症状や体質に合った薬を選ぶことが大切です。花粉シーズンの初めのうちに内服を始めることが重要で、本格的に花粉が飛散する1週間前までに内服を始めることで、より症状を抑えることができます。

鼻スプレー(点鼻薬)

主にステロイド系の点鼻薬が用いられます。粘膜の炎症を直接抑えることでくしゃみや鼻水を軽減する効果があります。飲み薬と比較して眠気などの副作用が少ないことが特徴です。

薬以外の治療法

レーザー治療

鼻の粘膜をレーザーで焼灼(しょうしゃく)し、過剰な反応を抑える方法です。症状が特に強い方や、薬をあまり使いたくない方が検討する場合があります。効果には個人差がありますが、治療後に症状の改善が見られるケースも多く、数年程度効果が持続することも報告されています。

スギ花粉症の舌下免疫療法

アレルギーの原因となるアレルゲンを舌下に投与し、体を徐々に慣らしていく治療法です。花粉の飛んでない時期に始めなければならず、数年単位での継続が必要ですが、根本的な体質改善につながる可能性があり、重症化を防ぐ手段としても期待されています。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)への対策

マスクをつける女性

1. 外出時のマスクやメガネの着用

花粉を吸い込んだり目に入るのを防ぐため、マスクや花粉対策メガネの活用が有効です。花粉は昼前後〜夕方に多くなるため、ピーク時には外出を控えめにし、やむを得ず外出する場合は帰宅時に衣類や髪の毛をはらうなどの工夫をしましょう。

2. 室内環境を整える

花粉のピークシーズンは、窓を閉め、空気清浄機を活用して室内の花粉量を減らします。洗濯物や布団の外干しを控え、花粉が肌につかないような服装をするなど、花粉を部屋に持ち込まないようにしましょう。

名古屋市天白区でアレルギー検査治療なら【ばんのクリニック】へ

アレルギー性鼻炎・花粉症は、アレルゲンの回避や薬物治療、さらにはレーザー治療や舌下免疫療法など、さまざまな方法で症状の軽減が期待できます。症状が重い場合や長期間続く場合、もしくは自分でどの花粉に反応しているかわからない場合は、早めに医療機関でアレルギー検査を受け、自分に合った治療法を見つけることが大切です。
ばんのクリニックでは、アレルギーに関する診察・治療も行っています。快適な生活を送るためにも、花粉症やアレルギー性鼻炎の症状を抱えている方は遠慮なくご相談ください。

 

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